富士寄生火山 高山 2009年10月4日

所要時間 駐車余地−0:02−斜面に取り付く−0:17−高山−0:11−車道−0:03−駐車余地


高山に最も近い駐車スペース 車道縁は激笹藪の壁

 高鉢山に引き続いて高山を目指す。富士山スカイラインを下り、富士宮/御殿場市境を越えて少し下ったところの駐車スペースに車を置く。高山のアプローチはここが一番近い場所であった。イヤらしいことに高山へと続く斜面は猛烈な高密度の笹薮で「これに突っ込むのぉ・・・」と尻込みするほどの密度である。車道沿いは樹林が開けて日当たりが良く、笹の生育が良くて特に密度が濃いのだと思うが、見ただけで気力を殺がれる激藪具合だ。さすがに突っ込むのを躊躇して薄いところを探しつつ緩やかに下っていくと、笹が低くて薄い斜面が出てきたのでそこで取り付いた。山頂西側にある谷から登ろうと思っていたが、そこの藪が薄いとも限らない。

笹が薄まったここから斜面に取り付く 笹は思ったより濃くなく鹿道を行く

 笹に突入するが、思ったよりも密度は高くなく手で少し掻き分ければ進行に支障はなく、高さは背丈と同等で見通しもある。あの道路沿いの地獄とは大違いだ。まだ少し雨に濡れているので体が濡れると同時に、笹の葉についた埃で衣類が黒くなってくるのはいただけない。山頂は右手の谷の向こう側なのは分かっているが、とりあえずは歩きやすい鹿道を辿って高い方を目指して登っていく。

東に向かって斜面をトラバース 谷を登る。藪は薄い

 やがて山頂がだいぶ東に見えるようになったので、進路を変えてトラバースするような鹿道を選んで尾根を巻いて谷に向かう。ここの笹の濃さも同じ程度で苦労はなく、浅い谷に出ると少し笹が薄くなり、明瞭な鹿道が通っていた。このまま車道まで鹿道があるかは不明だが、帰りはこっちを通ってみよう。谷と言っても地形的に谷なだけで水は全く無い。

山頂目指して斜面に入る 明瞭な鹿道

 谷が狭まっても少しの間は笹が薄い区間が続くが、やがて周囲と同じ程度の笹の濃さになったところで右の笹の斜面の鹿道に入って山頂を目指す。笹の濃さは今までと同じで、鹿道を辿れば全く苦労はない。地面には溶岩の小さな塊がゴロゴロしており、地上を覆う土の層はかなり薄いようで、これが笹が濃くない要因かもしれない。

稜線に出る 高山山頂。顕著なピークは無い

 稜線に出て傾斜がなくなっても笹の状態は今まで同様で、鹿道をつなげてGPSの指示に従って北上する。ほとんど傾斜はなく顕著な山頂といえる箇所はないが、一応、一番高そうな場所に到着した。ここも背の高い樹林と笹原で展望はなく、人工物もない寂しい場所だ。せっかくなので赤テープを巻いておいた。

谷の開けた草付き 車道から谷への取り付き。踏跡あり

 帰りは東の谷を下っていったが、登りで使った斜面よりも地形が分かりやすいし、明瞭な鹿道が続いていたのでこっちを歩くのが正解だろう。途中、1箇所だけ広い範囲で笹が切れて草地になっているところで禁猟区の赤い標識が立っていた。谷の最後でやっと水が流れた形跡が出てくるが、よほど大雨でも降らない限りは流れないような、そんな僅かな形跡だった。谷が車道を横切るところは暗渠になっていて、僅かに踏跡が見られたので取り付きは分かりやすいだろう。

 

 

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